キーワード

健康をデザインしていくのに「知っておいた方がいいコトバ」。垣根を超えて、領域を超えて、必要な”知識”としてのキーワードを共有していく
001 Creating Shared Value #biz&marketing

CSVとは「社会問題の解決と企業の競争力向上を両立させ、企業と社会の双方に価値を生み出す取り組み」を指す経営戦略のコトバ。
従来型CSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)は、社会問題の解決と企業の利益活動を別枠で捉えるものとして定義されてきたが、CSVでは「企業の経済価値」の最大化と「社会価値」は両立することができるものと定義。ハーバードビジネススクールのマイケル・ポーター教授が、マイケル・クレーマー氏との共著論文にて発表。
健康デザイン論的解釈では、「健康課題解決という共通価値(Shared Value)を異なるステークホルダーが協働にて創造することが重要」という重要な視座として注目をしている。
出所:
・Society and Strategy, Michael E. Porter and Mark R, Kramer, Harvard Business Review 2006.12
・Creating Shared Value, Michael E. Porter and Mark R, Kramer, Harvard Business Review 2011.1

002 Shared Decision Making  #public health

SDM(Shared decision making)とは、

【医療者や健康実務家】と【患者さん】がエビデンス(科学的な根拠)を共有して
一緒に治療方針を決定するというもので「共有意思決定」と呼ばれるコトバ。

確実性の高い治療方法等が明確な場合に一般的に行われる「informed consent(インフォームドコンセント)」に対し、
治療方針の決定が患者さんの価値観等を勘案すべきと判断される場合のアプローチとして重要視されている。

健康デザイン論的には、「伝え手」と「受け手」の相互作用と共創プロセスを検討する上で、重要な概念として注目している。

出所:
・The connection between evidence-based medicine and shared decision making.  Hoffmann TC, et al. JAMA 2014
・これから始める!シェアード・ディシジョンメイキング 中山健夫編 日本医事新報 2017

Shared Decision Making

SDM(Shared decision making)とは、医療者と患者さんがエビデンス(科学的な根拠)を共有して一緒に治療方針を決定するというもので「共有意思決定」と呼ばれるコトバ。
確実性の高い治療方法等が明確な場合に一般的に行われる「informed consent(インフォームドコンセント)」に対し、治療方針の決定が患者さんの価値観等を勘案すべきと判断される場合のアプローチとして重要視されている。
健康デザイン論的には、「伝え手」と「受け手」の相互作用と共創プロセスを検討する上で、重要な概念として注目している。
出所:
・The connection between evidence-based medicine and shared decision making. Hoffmann TC, et al. JAMA 2014
・これから始める!シェアード・ディシジョンメイキング 中山健夫編 日本医事新報 2017

ソーシャルデザイン

ソーシャル・デザインとは、「立場を超えてみんなが共通して望む「課題解決」の実現に向けて、さまざまなプレイヤーと連携しその歩みをともに“企画”し“実行”すること」(健康デザイン論定義)。
学術的な定義は見当たらず、このテーマで活動を行う様々なプレイヤーがそれぞれ下記のような定義を行なっている。
◆ソーシャルデザインとは、社会をどう築くのかという計画。デザインの対象はモノだけではなく社会である。その対象は社会インフラの整備から社会制度までと幅が広い。(コトバンク)
◆社会的な線題の解決と同時に新たな価値を創出する画期的なしくみを作ること(グリーンズ)
◆「人聞の持つ「創造」の力で、社会が抱える複雑な課題の解決に挑む活動」。「社会課題は、鬱蒼とした森のようなもので一歩足を踏み入れると出口も見えず道に迷う。ソーシャルデザインはそんな森に一本の道をつくる活動」(筧裕介氏)

出所:
・コトバンク (https://kotobank.jp/
・『ソーシャルデザイン実践ガイド』(寛裕介 英治出版 2013年)
・『ソーシャルデザイン』(グリーンズ 朝日出版社 2012年)