日本発信の医学論文を増やしたい! 〜翻訳者の英文ライティングのツボ〜 はじめまして!小
企画するということ。 #001 プロの企画屋が考えていること
3行でいうと
①世の中は企画に溢れている
②企画を考える「TPAC」というフレームワーク
③専門家による”企画”に関する連載始まります!!
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世の中は企画に溢れている
世の中には様々な企画があります。
「行政が行うインフルエンザワクチン予防接種の促進広報」も
「企業が行う食品・飲料を売るためのキャンペーン」も
「禁煙外来のプログラム設計」も
「新スタッフの歓迎会」も
「研究計画書づくり」も
「今夜の献立」も。
全ては、何かを実現するために企てられるものなわけですよね。
健康施策であれば、ターゲットとして設定している患者さんや生活者を健康に誘うための企画ですし
今日の献立であれば、家族を笑顔にするための企画ですし。
私たちの生活は、全て企画に囲まれていると言っても過言ではないのかもしれません。
イチ生活者として世の中の企画を見たときに、皆さんも思うことがあるのではないでしょうか。
例えば、とある団体が主催する健康イベント。
「これつまんないな。誰がこんなの行くんだよ」。。
団体は「ぜひ多くの人に集まってほしい!いっぱい集まるはず!!」と思って企画をしているのですが。こんなことを思われてしまったら、悲しくて仕方ありません。。
イベントであれなんであれ、企画するって、とても難しいですよね。
その一方で、
「なにこれ。すごい楽しそう。行かない理由が見つからない!!」ということもあるでしょう。
ちょっとその情報に触れただけで、「なるほど。これは私の暮らしにすごく関係する!」ということも。
何が原因でそう感じるかわからないけれど、無性に魅かれる企画があったりすることもあるわけです。
「良い企画」に定義をするのはとても難しいですが、その企画を見てくれた人が、“ワクワク”したり“いつの間にか行動”をとってしまっていたり。そんな企画であれば「良い企画」と言えるかもしれません。
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企画を考える「TPAC」というフレームワーク
他の記事でもお話をさせていただいていますが、
企画をするにはいくつかの考えておくべきポイントがあります。
もちろん、世の中にあるあらゆる取組みには「ゴール(=目的)」があるわけですよね。
その目的を達成するために、私たちプロの企画屋は大きくこの3つに思いを巡らせるわけです。
- 私たちは「誰に」このメッセージを伝えたいのか?
- この「誰(ターゲット)」の「理解」と「行動」にどのような変化を生み出したいのか?
- この「理解」「行動」に誘うために、どのような「仕掛けを企てる」のか?
この3つの視点を私たちはTPACと呼んでいます。TPACは下記のキーワードの頭文字をまとめたものです。
T:Target(コミュニケーションを実施する「対象」)
P:Perception(影響を与えたい「理解・認識」)
A:Action(影響を与えたい「行動」)
C:Communication(影響を与えるための「伝える工夫」)
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専門家による”企画”に関する連載始まります!!
これから定期的に、この「企画」をテーマにした連載を始めていきたいと思います。
記事を連載するのは、コミュニケーションデザインを専門とする企画屋の方々。
企画を考えていくにあたっての「基本のキ」として、プロの企画屋が押さえているポイントTPAC。
この連載を通じて、コミュニケーションデザインの専門家がどのようなことを考えていて
どのように「企画」という仕掛けを行っているのか。その一端に触れていただければと思います。
この連載では、このTPACというフレームワークを基盤としながら、
「企画」の質を高めていくための方法についてみなさんと考えて行きたいと思います。プレゼンテーション1
私たち健康実務家の日々の実務は、ターゲットとゴールを設定した上で、
「理解」 → 「行動」 → 「結果」に誘うための仕掛けを企てているわけです。
どうしたら必要な「理解」をしてくれるのか。
どうしたら期待される「行動」をとってくれるのか。
この連載を通じて、「企画」の在り方についてしっかりと向き合っていきたいと思います。