日本発信の医学論文を増やしたい! 〜翻訳者の英文ライティングのツボ〜 はじめまして!小
最近、「歩く」ブームですよね。
企業の商品キャンペーンだけでなく、企業が自社従業員向けに「健康経営」というキーワードの中で行われる取り組みも増えてきました。
簡単そうでなかなかできない、健康行動デザインの事例を紹介させてください。
面白い動画
まずはこの動画を見てもらえればと思います。
さてみなさん質問です。
この情報から、おそらくこのような想定をすることができるのではないでしょうか。
健康テーマ :健康寿命の延伸?運動に関連する生活習慣病予防?
ターゲット :沖縄県民
伝えたいこと:「沖縄の健康が危ない」「歩数計アプリを使って歩いて!」
方法 :コメディタッチの動画で視聴者の「関心」を引きたい
なるほど。
「おもしろいねぇ」「沖縄人は歩かないんダァ」「こんな歩数計アプリがあるんだぁ」ということを感じるわけです。
でも、僕みたいな懐疑的な人間は、動画をつくった人が期待する歩くという「行動」にはなかなか行き着かないのでは?と感じます。
【作り手】【伝え手】の方々のゴールは、【受け手】であるターゲットに
「にんじん」を使って、沖縄県民を健康に誘う!
その期待する「行動」に視聴者を誘うために、この動画にはどんな工夫が仕掛けられているのでしょうか。
なるほど。
課題を明確に設定し、ゴールを描いた上で、
そのゴールを実現するためのアプローチ(ギャップ)を理解・行動してもらう。
情報の【受け手】である生活者目線で見てみると、どうでしょう。
でも、もう一歩深く生活者の価値観を見てみると、「わかっちゃいるけど、ねぇ。。」ということが往々にしてあるわけで。
つまりは、「行動」に移すというのが、僕のような弱い人間には、とてもハードルが高いんですよね。
御察しの通り、それは「ニンジン」です。
アプリを使って歩数を測定し、その歩数に応じてインセンティブが得られる!
というところに「ターゲットが行動したくなる仕掛け」が組み込まれています。
コーヒーがタダでもらえる、というニンジンが設計され、
(極論健康のために運動をするというわけではなくても、)
コーヒーが欲しいあまりに、結果として歩くという行動をとってしまう。
この仕掛けこそが、この健康プロジェクトにおける「デザイン」の本質である!と感じました。
因数分解すると、全体像が見えてくる
こうした企画、
「なぜあの人の企画は、結果が出せたのか?」
いい事例を見るとき、あるいは自分自身の取り組みを見直してみるとき、
その取り組みの全体像をフレームとして分析して見て、
何が必要かをもう一度考え直すことをお勧めします。ぜひ、このフォーマットも使って見てください。
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最後に
※本記事は、HP等の開示情報を閲覧し執筆者が独自に考察したものです。